目の欲望に引き回されて
さて、私の趣味は野鳥観察で、このブログも野鳥観察がメインなんですが、野鳥観察とは、目の欲望です。
目は、モノを見たがる。
見えないもの、見てはならないものを、
特に見たがる。
また自分の顔を出してますが、
自分の顔って、自分では見えないものだから。
これは寝顔です。
寝顔はなかなか自分では見えないです。
意外に、幸せそうだなあと思ったんですが、
寝顔というより、気がつきゃホームのベンチでごろ寝、
と言ったほうがいいのかもしれない。
このあと、腹が具合が悪くなって、
吐きたいのに吐けない、鏡花の小説のような有様で、
目の前が暗くなって、
遠近感が失われ、
世界が無数の絶え間なく明滅する微小な色点の寄せ集まりと化し、
異様に細かく描かれた点描主義の絵画をTVに写して、
その上に写りが悪くさらにノイズを加えたような具合になって、
腹の具合が悪いだけで世界の見え方がこんなに変わるとは、
我々が目でものを見るというのはただの迷信で、
我々は腹でものを見てるんじゃないかと思うほど、
見てられないほどの世界で、
目をつぶっていたのです。
目から得られる情報を処理する脳の不具合だろうと思うのですが、
不具合だけでなんでこんな世界が見えるのか。
実はこれが本当の世界で、
我々がいつも見ている(見ていると思っている)ものは、
我々の脳により、こぎれいに修正されたものなんじゃないのか。
そうでなければ、なぜ、腹の具合が悪くなっただけで、
こんなものが見えるのか?
などと考えたのですが、
そういえば、幸せそうに寝てるように見えますが、
相当酔っぱらっているようだから、
この前に、
何か取り返しのつかない失敗を
何か取り返しのつかない失敗を
何か取り返しのつかない失敗を
既にしてるんじゃないかと思われて、
不安です。