50年間の沈黙

私が幼い頃、母は近所の工場で働いていて、
お昼には帰ってきて、一緒に昼ごはんを食べるんですが、
ある日、母の帰りが遅いので、
工場に行ったら、
母と一緒に働いている人たちが母の陰口を言っていました。
私は聞いてはならないものを聞いたと思って、
誰にもそれを話しませんでした。

「太田さんは、文句も言わずに働いてばかりいる」