定光寺には岩場がある。名古屋から近くてロッククライミングの練習ができる岩場があるんですが、そこで練習をして、一休みしていた人たちの会話を、私は近くで聞いていて、覚えて長く忘れないです。人間は日々にいろんなことがありますが、たいていのことは忘れて、でも中に忘れないことがある。それは何だろう。日々に多くの言葉を聞いてたいていの言葉は忘れるが、何故かはわからず覚えてる言葉がある。それは何だろう。一人が言った。「アリが垂直の岩場をすいすい登っていくよ。垂直の岩場に難儀するのは人間くらいのもんで、人間以外の動物は、皆、こんな岩場、簡単に登るのかなあ…」 ほかの一人が言った。「登るものもいるし登れないものもいるだろう。でも、登れるかどうか分からないところを、努力して、登ろうと思うのは人間だけなんじゃないだろうか」
それで、私はどちらにも共感しませんが、とても重要な問題と思ったんだろう、長く忘れません。
ほかにも定光寺にはいろんな思い出があります。