エナガの言葉

エナガを初めて見たのは、春から野鳥観察を始めて、6月でした。小幡緑地公園の東のはずれ、池とゴルフ場の境の道でした。チーチージュリジュリと鳴き交わしながら20羽だか30羽だか、エナガの群れが近づいてきて、手の届きそうな枝をこずえを飛び回って、それから去っていったのです。エナガの鳥言葉は「空から降る幸せ」

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エナガは秋冬にはシジュウカラとかメジロとかコゲラとかと混群を作っています。
そしてその混群の中で、1羽が発した危険を知らせる声、「ピッ!」それは別種の鳥にも通じます。それで考えたんですが、人間の言葉は人間に通じないですよ。人間の言葉には、通じることと同様に重要な機能として、通じないという役割があるんです。通じるやつは仲間で、通じないやつは仲間じゃない、そういう、他人を分別する役割が人間の言葉にはあるんですよ。バルバロイ、言葉の通じない人々。
言葉に関心を持っていて、そういう関係の本を多少読みましたが、それらの本のどこにも書いてない真実を、エナガが教えてくれました。人間の言葉には、通じないという役割があるんです。現在でも仲間以外では通じない言葉があとからあとから生み出されています。「w」ネットで散々使われていますが、これって何ですか? 
私は分からなくて尋ねたら教えてくれた人があって、「w」は「笑い」の略で、主に冷笑の意味で使うっていうんですよ。「w」の意味も分からないような奴は、ネットの仲間じゃないな!

人間の言葉には、通じないという働きがあるということを、エナガが教えてくれました。

現在は、冷笑が流行ってるようです。