2月12日の探鳥会の報告

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急に曇って、風花が舞うかと思うと、
雲が千切れて、日が射して、
立春も過ぎたからもう春だよな、
と思うような、
風の中の木の葉のような天気の日でした。

潮が引いてくときで、鳥の観察には好都合でした。
ダイゼンハマシギも来てたし、
ズグロカモメも何羽かいましたよ。

カモメは、チドリから進化したということですが、
ズグロカモメは、チドリから進化したばかりの、
古いタイプのカモメで、より進化したユリカモメに
とって代わられて、滅んでいく種です。
生きることに関して、ユリカモメは効率が良くて、
優秀ですよ。

私は経済学者になりたいんですが、経済学の立場からは、
売れないものは商品じゃなく、それに関わる活動は労働じゃないから、当然賃金は支払われなくて、滅んでくださいと思うんですが、
私は根っから経済学者なので、腹の底から経済学を疑っています。
効率が悪くて、金にならなくて、誰にも評価されないようなことのなかにも、すばらしいものがあるんじゃないかと、そういう考えを、けっして捨てられません。
そういうことを他人が言ったら、せせら笑って馬鹿にするかもしれませんが、実はそう思ってるんですが、自分は自分を馬鹿にしつつ、けっして、そういう考えを捨てません。

ユリカモメは商業的に成功だろうが、
ズグロカモメは失敗で滅んでいくだろうが、
ズグロカモメを見るたび、
そういうことを、つい考えます。