「みさごの鮨」 泉鏡花

私は、ミサゴが出てくるもんだと思って、「みさごの鮨」 泉鏡花作を読んだのですが、ミサゴは出てきませんでした。
ミサゴがいそうな、海も川も出てきません。
なのにどうして、こんな題名なのかと検索したら、
「みさごの鮨」とは、「見掛けは悪いが美味いもの」だということらしいです。
誰か本当に食べたのか?
見掛けが悪いと言ったって、食べるときには、それなりに切って食べるんだろうと思うのだが、こぎれいに切れば、見掛けは問題ないと思うのだが、どうも分からない。
大体、「みさごの鮨」とは、ミサゴの巣の横に喰い残したさかなが積んであって、鮨になっていると言うんだが、話にあるくらいだから、誰も食べてないわけでもないだろうが、どのくらいに広まっていた食べ物なんだろう。
泉鏡花の「みさごの鮨」には、明るくて、泥棒をねじ伏せるくらいに元気な女性が出てきて、どうやらこの人が、見かけは悪いが美味いものらしいんだが、この女性の見掛けが悪いとは書いてないんだが、どうも、なんとなく、ふに落ちません。