ヤブカラシの実

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写真はヤブカラシの実で、名古屋市役所のそばの外堀で撮ってきた写真です。
検索すると、ヤブカラシは、「関東以北はすべて3倍体で実を付けないが、中部以西には実を付ける2倍体がまじる」ということです。自分は名古屋市でヤブカラシの実はほとんど見ないですが、実がつくものもあるようです。この実のついているヤブカラシはよく見かける実のついていないヤブカラシに比べ、花が小さいと思いました。そういうもんなんでしょうね。名古屋には、実のつかないのが多いが、実のつく個体もある、ってことのようです。

考えてるのは泉鏡花の小説のことなんですが、鏡花が「ゴンゴンゴマ」という実の特徴によりつけられた名前を使ってるところから判断して、鏡花の故郷の金沢には実のつくヤブカラシがあったようです。東京にはヤブカラシはあっても、実がつかなくて、つまりゴンゴンゴマはなくて、東京に出てきた鏡花は、東京で見つかるはずのないゴンゴンゴマを探して、探して求めて、異界に迷い込むんですよ。