要約
哺乳類は種の保存のための繁殖に必要なものとして「愛着」を発達させた。それは子供とその保護者(この本では基本的に母親としていて、父親の役割も重要、という書き方でした)の応答により形成される。人間では一歳半くらいまでの間に形成される。これがうまく形成されると、学校の成績がよく、社会に出てからも高い地位につき収入が多い傾向がある。何より幸福な家庭をもって子育てがうまくいく。
この「愛着」がうまく形成されなかった場合、人によりいろいろですが多かれ少なかれ、社会生活、家庭生活に問題を抱えることが多い。しかし、生まれてきた以上、誰もが幸せになるべきであり、できれば種の保存のために子供を育てるといいよ。「愛着」が形成されなかった場合は人によりいろいろですが、回避性、不安性など傾向はあって、自らの傾向を知ることは幸せに生きるための重要な情報ですよ。自らの傾向を知り適切に対応すれば、大丈夫。
近年、回避性愛着障害の人が増えている。彼らは体の中に「愛着」という仕組みがなく、社会生活にもそれなりに不適応だが、何より結婚して子供を育てるということが困難、困難というより、あるいはまったくそういうことが、ない。人間は種として存続できるかどうかの危機を迎えている。少子化は経済問題として語られることが多いが、実は回避性愛着障害の増加の問題なのである。貧乏人の子沢山という言葉があるが、経済的な困窮は、子供をたくさん産むんですよ。
というようなことが書いてあったです。
自分が一回読んでの要約なので、正しく読んでるかどうかは不明です。
この本ですが、内容はそれなりとして、編集はいまいちで、本としての完成度は低いと思いました。
これから子供を育てる人たちに対して、子供に「勉強しろ! 就職しろ! 結婚しろ!」ガーガー言うより、一歳半までの間に応答して、「愛着」を!』ということを、もっと強く主張し、押し出してほしいです。