墓参りには鋏をもっていく

墓参りには、ろうそくとか線香とか持っていきますが、鋏も持っていきます。
墓参りの用の花が結構な値段だし、手を合わせるせいぜい一分間が済んだら不要だし、
あのヒサカキが重苦しくて、こんなにたくさんヒサカキいらないんですけど、と思うんですが、ヒサカキは常緑で、常緑だから、永遠の命とかの象徴として、墓参り用の花に欠かせないものとなってるんでしょうが、東京に行ったら、ヤシか棕櫚かを仏様の後ろにつんつんしてる光の矢のように切りそろえて花の後ろに添えてあるのが売っていてお洒落だなと思いましたが、ヤシも棕櫚も常緑だから、ヒサカキでなくてもヤシでも棕櫚でもいいですよね。東北から北海道は気候の関係でヒサカキがないので、常緑の針葉樹とか使ってるようですし、関西はどうしてるのか知りませんが、こんなにヒサカキ使ってるのは、もしかして、名古屋だけ?
統計を取ってるわけじゃないですが、自分の印象としては、お墓参り用のごってりヒサカキがついた花は減って、好きにお花をお供えしてる場合が増えたように思います。
花束を二つ、それから白い菊の花束を一つ買って、それらをばらして、お墓の前で、ああでもないこうでもない、鋏を使って、生け花、フラワーアレンジメントをするんですよ。買ってきた花を突っ込んでそれで墓参りなら、墓参りに来ましたというアリバイ作りでしかないんじゃないですか。そうでないとしてもお墓参りって、特に何もすることがないですよね。だから花束を3っつ持って行って、3っつの花束を二つの花活けにどう配分するか、鋏を使ってあれこれ。

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