ドアは、開いていた

気がついたら、ドアは開いていた。
ドアの向こうに幸福がある。
だけど、誰も、…、ドアが開いていることに気づかない。
人間の目は、開いているドアが見えないことになっているのです。
開いているドアを、ドアの向こうの幸福を、
見ないことにして人間は今日までやってきたのです。
だけど、もう、ドアが開いていることに気づいてもいいんじゃないか。
もう、幸福になったって、いいんじゃないのか。
人間は、かわいそうだ。