SF小説、小山田事件

どうもよく分からないのですが、小山田は14日に作曲陣の一人として公表された。

他の人は、名前も公表されてないんですよ。

結構大変な仕事と思いますが、冷遇されてるんじゃないだろうか。

また組織委から、変更の通知が来ました。

開会式の式次第が変わったので、ここらを20秒削って、こっちを10秒伸ばせってことです。毎日のように変更で、そのたびにスコア書き直しですよ。俺たちって、例えば記録映画とかできてもクレジットでも名前出ないんでしょうか? 命削るような仕事を簡単に言いつけやがって、なんかおかしいですよ? 今月分、振り込まれてますか?

俺が話をつけてくる。

さすが、兄貴!

兄貴は帰ってきて、親指を立てて見せたが、結果として公表されたのは兄貴の名前だけだった。

俺たちの中ではいい兄貴論と悪い兄貴論が飛び交った。

あいつはもともとそういうやつなんだよ。

兄貴は頑張ったんだけど組織委にしてやられたんだよ。

だいたい兄貴は、会った時、すれ違った時、頭を小突く、尻を撫でる、股間をつかむ、なんかするんだよ。俺は体育会系なので(やめてくださいよ)とはいうが、気にならない。しかし、本気で嫌がってるやつも結構いる。

そして、兄貴の名前が出た途端、SNSに兄貴のスキャンダルがどっとあふれた。

用意周到にコピペして、複数のSNSにいち早く出した奴の名前に覚えがあった。

これは、組織委のあいつの裏垢だ!

俺たちははめられた。

仕事だけさせられて、支払いはされないのかも?

俺たちをただで働かせて、その分を、バッハの歓迎会に充ててるんだよ。

どうも私は、納得できない。