辻まこと著 「山の声」

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私はこの本がすごく好きです。
全員が大学受験するような高校に通ってたので、とりあえず入れそうな大学に入ったんですが、これから受験勉強じゃない本当の勉強が始まるんだと、期待もしたんですが、なんか、大学がつまらなくて、(つまらないと感じたのは、自分の感受性の欠点だと、あとから反省しましたが)、その時はつまらなくて、たまたま大学の図書室にあったこの本を、授業に出ずに図書室にこもって繰り返し繰り返し読みました。
この本の中に、こういうことが書かれています。

「すべての秩序の根源を思想させる対象に自然が在るとき、それは客体としてすべての人に与え得る形式ではなく、主観的な意識の投射だということ」

誰もが何を見ても何を聞いても、自分の範囲内でしか、それを受け止められないと思います。そうだと思いますが、主観的な意識の改変を迫るような出会いが、ないわけじゃないですよね。