運転免許試験場のカツ丼

運転免許試験場は、いろんな人が来る場所で、犯人や容疑者も来る可能性の高い場所です。運転免許試験場を舞台にしたドラマをシリーズ化して、始まりはいつもこのモーニングセット。主人公はまじめにやっているが時々皆が驚くようなミスをする女刑事、警子、28歳、独身。
「ああ、佐藤さんの淹れてくれたコーヒー、美味しい! あたしね、自分のやってることは、何なんだろうって時々思うのよ。だってね、犯人が免許の書き換えにくるってことは、犯人には、それなりの生活があり今後もその生活を大事にしていきたいって思ってるってことでしょ。それを逮捕して、私ってなんて嫌な奴。被害者の気持ちを大切にして、逮捕が犯罪の抑止力になるから。そうなんだけど、自分で自分が嫌になることがあるのよ。でもこのコーヒーを飲むと、頑張ろうっていう気になるの」
(はっ!! 3列後ろの席、右側に座った男! 容疑者だわ。20年前F県の田舎町で起こった強盗殺人事件! 犯人は左利きの男! 20年たって面変わりしてるけれど、私には分かる。)

しめは試験場の食堂のカツ丼です。
「こんなとこでカツ丼食べてないで、こじゃれたイタリアンレストランでフィッシュアンドチップスを肴にカリフォルニアワインを飲みながらイケメンにナンパされたいわあ」