痺れた左腕に於ける意識と現実の乖離

寝相が悪くて左腕が痺れました。
寝返りを打ったら腹に何か得体の知れない物体が当たって、
不気味に思って右手で触って確かめてみると、それは自分の左腕でした。
左腕なら痺れて動かないがこっちにあるのに、と思って探ってみると、
意識の上ではここに左腕があると思ったところ(胸の上)に左腕はありませんでした。
腕が痺れる位のことはよくありますが、痺れた腕から意識が抜けてしまったのは初めてです。意識の抜けた腕は死体の腕のようでした。人はこうしていつか死んでいくんでしょうか。
意識はいつものように目覚めて起き上がったのに、身体は横になったままで、その身体を触ってみる腕もない。困った意識はほかの人を起こしにいったりするんですが、揺り動かす腕もなければ、呼びかける声もないんです。そして体がなくなれば、意識も眠ってしまうでしょう。