カミキリムシ問題

f:id:otaharuo:20210615154357j:plain

写真は14日に愛知県内で撮ったカミキリムシです。

調べても名前がわからなかったので、iNaturalistに投稿しました。

iNaturalistは動物でも植物でも菌類でも原生動物でも投稿できる世界的なサイトです。

すぐに答えが来まして、ジャコウカミキリとのことです。

ジャコウカミキリは日本でも北海道にはいるそうですが、検索すると色が違います。

この赤いのはヨーロッパ産の亜種です。

ヨーロッパの昆虫がいきなり愛知県にいるというのは、持ち込まれたと考えるのがふつうですね。

ここからは想像ですが、

この個体は触角が折れているので、(高い金を払って輸入したが、触角が折れていては標本にしても二束三文だ、森に放せばひょっと繁殖して高く売れる標本が安く手に入るかも)ということなんじゃないのか?

触角が二本とも折れていますが、輸送の途中で折れたんでしょうね。

さらに検索していて知ったんですが、ジャコウカミキリと同属のクビアカツヤカミキリというのがいて、それが日本ではいま特定外来生物だそうですが、クビアカツヤカミキリが日本で初めて発見されたのは愛知県だそうです。偶然なんでしょうか?

短編小説が書けるぞ。

マニアは見せびらかしてなんぼですので、持ち込んだ人もマニア内では有名で、

(おみゃあさんが持ち込んだクビアカが**県でも大発生だわ。自分の小遣い稼ぎのためにどんだけ税金使わせとらっせるんじゃ。環境省なんかたいして予算あらせんのに)

(官僚様は環境を守るために何をすればいいかがわかっていらっしゃらない。そんな彼らに特定外来生物退治という分かりやすいサービス問題を与えて、仕事したという気分に浸ってもらおうというわけですよ。彼らからは感謝されていて、勲章の打診が来ています)

ジャコウカミキリの金属的なきらめきを肴に飲んで騒いで、翌朝は打って変わってそれぞれが暗いうちに起き出して自分だけの秘密の場所へ急いで採集。そんなマニアの集まりがあるんじゃないかな?