愛の由来

自分は趣味で野鳥の観察をしていますが、野鳥を観察しながら考えていたことは「人間とは何か」ということで、人間の特性の一つとしての「愛」について考えました。
地球50億年の歴史の中で、無機物が有機物になり、有機物が生命になり、生命が人間にまで進化したわけですが、その途中のどこかで、「愛」が生まれたんですよ。どこで?

恒温動物である鳥類、及び哺乳類の子供が、「愛」を生んだんだろうと考えました。恒温動物は、恒温であるがゆえの生き物ですが、言い換えれば体温が下がって死んでしまう危険性と隣り合わせで生きている生き物ですが、子供は自分でその体温の維持ができないんですよ。誰かに世話をされて体温を維持しないと生きていかれない存在としてこの世に生まれてくるんです。ここで発明されたのが「愛」です。偶然出会った見知らぬ誰かに、命のすべてをゆだねてしまうこと、これが愛であり、これにより体温を維持するための世話を受けることに成功したんです。これが成功しなかったら生命は滅んだだろう。これが成功したことは、奇跡だ。