野鳥観察の醍醐味

野鳥観察が趣味で、ちょっと、ほかの人より熱心に
したかもしれないですが、したんだろうなと思うんですが、
野鳥観察をして、気づいたことの一つは、「いい人」です。
アオサギがミサゴの食ってるボラを狙って、ミサゴに駆け寄る。
その時、アオサギには、あのボラはミサゴのもので、奪うのはいい人のすることじゃない、という意識は全くないようです。
ハマシギが群れて餌をとってるところに、ぽつぽつとユリカモメがいて、なぜいるかというと、ハマシギがえさを捕ったら、そのハマシギを襲って、横取りするためにいるんですよ。ユリカモメには、私はいい鳥、という意識は全くなく、そこに食いモンがあったから、食べた。ってことのようです。善悪の感情はユリカモメにはなく、善悪を作ったのは、人間なんです。
人間は、いいことしてる、そう思うとき、盲目になり、どんなひどいことでもしますよ。人間によるあらゆる悲惨は、いいことしてるつもりの人間によって起こされるんです。もしも自然が素晴らしいと思うのなら、自然に善悪はないのだから、善悪を捨てるべきですよ。
自分で自分はいいことをしていると思ったなら、気を付けたほうがいいですよ。
いいことをしているという思いで盲目になって、うっとおしがられても嫌がられても気づけないんですよ。私はいいことをしている、という欲望には気を付けたほうがいいです。
野鳥の観察をして、こういうことに気付けたのは、本当に得したなと思います。