5月18日、さよなら探鳥会の報告

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南風に吹き寄せられて、常にも増して潮は満ち、
タプンタプンと波に洗われる堤防に、
翼を休めるサギの群れの中、クロツラヘラサギ、再望。


熟田津(にきたつ)に、船(ふな)乗りせむと、月待てば、潮(しほ)もかなひぬ、今は漕(こ)ぎ出(い)でな  額田王(ぬかたのおおきみ)


天気もいいし、風は南風、前菜として珍鳥も現われたし、今日こそシギが旅立つだろうと、おっとり刀で出かけると、
テニスコートの横を歩いているときに、シギの鳴く声がします。
見上げれば、松の梢にのぞいた空に、彼方に飛び交うシギの群れ。

あわてて堤防に上がると、チュウシャクシギキアシシギが、
鳴き交わしながら飛び交っていましたが、やがて、中堤に落ち着きました。

(今日は飛ばないのかなあ)

近くにやってきた、キョウジョシギトウネンを見ているうちに、
ミサゴの飛来を合図とするかのように、数十羽のチュウシャクシギが飛び立って、いつの間にかに数を増し、
上昇気流を利用して、洗濯機の中の洗濯物のように、グルグル回って、目を離したら見逃すほどに高く上がると、
旅立ちをためらうかのように、北へ流れて南へ流れて、
やがて東の空へ消えていきました。

さて、来週の日曜、25日にも行います。
(雨天中止。鳥は飛ぶかも知れないが、雨が降るとあの場所は危ないから)
まだシギは残っています。
来週は潮が引いていて、干潟から飛び立つのが見られる予定です。