嵐山光三郎著、「よろしく」

老後の過ごし方として、図書館に行って、本を読んで、イオンモールのフードコートで昼ご飯を食べて、本の続きを読んで、帰る。

それもありかなあと思って、やってみました。

読んだのは、嵐山光三郎著、「よろしく」です。

老人小説です。

登場人物はたいていが老人で、10ページに一人くらいは亡くなります。友人、近所の人、親戚の人、老人施設の隣人。

メインは主人公嵐山氏の父親の死なんですが、どっと業者が押し寄せてきて、墓石、霊園、香典返し、警察も来ます。

(葬儀の留守宅を狙う空き巣団が偵察に来てるので、協力してもらえないでしょうか? )

父親の死を悲しんでる時間もないくらい、あとからあとから業者がやって来るっていう話ですが、これから親の死を迎える人には参考になると思う。

自分は思うのですが、嵐山氏の本名の名字は祐乗坊で、この名字に業者は殺到したんじゃないでしょうか。

大学教授で、息子も作家でタレント活動もしてるし、祐乗坊だから!

 

自分は20台で両親の死を経験し、どうしていいのかわからないし、どうしたのか、たぶん自分で自分の記憶を消し、覚えていませんが、そうなのかも。

伊丹十三の「お葬式」も馴れないお葬式をいきなりすることになるかも、という人にはいい映画だと思うし、この小説もいい小説ですよ。

イオンモールのフードコートで、(実は初めて)、うどん食べてきましたが、かけうどんの中は、多すぎて、ズボンのボタンを外した。