稲武のオオキツネノカミソリ

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自分はこの数年蛾などの写真を撮るために稲武方面に通っているので、オオキツネノカミソリ群生地の看板は目にしていました。
この8月20日に初めて行ってみました。
主要道からそれて4キロ走って、車を止めてから600メートル登山道を昇ります。ハイキング程度の装備と覚悟は必要です。観光客がふらっと行ける場所ではないです。
行くと、行っただけの価値はあって、こんなに咲いてるんだと驚きました。
いい時期なので、10数人のカメラマンが来ていました。
(日が射すといいがなあ)そんなことを言いながら大きなカメラを抱えて、たむろしてるんですよ。
自分は急に背筋が寒くなって、ここにいるカメラマンの半分くらいはきっと亡霊だ、この花の名に「キツネ」が使われてるのは、キツネ同様この花は人を化かすんだ、花盛りに外れてしまったり、600メートルの山道が昇れなかったり、未練を残したカメラマンの亡霊が、今ここに集って、花盛りの花を見ながら、たむろしてるんだ! そういう気がして、一応写真だけ撮って早々に立ち去りました。
キツネの床屋さんが、上瞼も剃っていいですか? するすると剃刀を滑らせてて、のどのムダ毛も剃りましょうね、ところで、キツネに恨まれるようなことをした覚えがありますか? 動かないで! のどは動脈が肌の近くを通っていて、剃刀が滑って動脈に刺さってしまうと、命とりだから、…、今剃刀は動脈の上のムダ毛を剃っています、キツネに恨まれるようなことを、した覚えがありますか? 

オオキツネノカミソリ、見に行くなら、命がけで行ってください。