天変地異

外に出ると、都会の夜空が、
流氷の海に変わっていた。

見上げる夜空は、見下ろした流氷の海で、
無数に漂う氷のかけらの中を、
1艙の船が進んでゆく。
船の進みにつれて、氷のかけらが動きを変える。

「なんだ!!」
「どうなってるんだ」
人々が騒ぎ出したとき、
海が、上から、落ちてきた。
上下がひっくり返ったかのような衝撃。

気がつくと、そこらのビルが横たわっていて、
横たわったビルの向こう、東の空に月が沈んでいく。
「まさか!?」
振り返れば、西の空から日が昇ってくる。

なんか分からないが、とにかく家に帰ろうと思って、
歩いていくんですが、
私設の検問所がやたらできていて、
いちいち金を取られて、
かなわないんです。

(意味不明)