子狸ポン太の憂鬱

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ポン太は昼寝から目を覚ますとねぐらのヤブから這い出して、
森の小道を散策しながら思案した。

(どうして親はボクにポン太なんて名前をつけたんだろう。
子狸丸出しじゃないか。子狸以外の何者でもない、って感じ。
今日も、知らない人に「ポン太だ。ポン太が来た!」
って叫ばれちゃったよ。ちぇっ。)