水源の森

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いつも庄内川の河口で野鳥の観察をしていますが、その庄内川の、最大の支流の矢田川の、水源の森に行ってきました。

瀬戸市の市街地の東、猿投山の北麓、東京大学の演習林の中より、
矢田川は流れ出しているようです。

何故こんなところに東大の演習林があるかというと、
瀬戸物を焼くために過度に薪を取ったことと、
崩れやすい風化花崗岩の地質とがあいまって、
山が荒れ果てていたからだそうです。
緊急に何とかしなければならないほど荒れていたし、
だからこそ、研究にはうってつけだよ。

降る雨と、流れ出す川の流量とを測って、森林の保水能力を調べようということで、流量を測るための堰が作られています。

荒れた山から、森が回復するまでの時の流れを、
この堰が、測ってきたのだそうです。
そしてこれからどうなるのか、
誰も知らない明日をも、この堰が測るんだそうです。