鳥の小ささ

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「例えば、小鳥はどうして小さいのでしょうか? 恐竜の時代に誕生した鳥の祖先はカラスほどの大きさだったと推測されています。つまり、小鳥が今の大きさになったのには、なにかワケがあるはずです。ひとつには彼らが食べる虫や、植物の果実種子が草木の先のほうに多いのでからだが小さく軽い方が都合がよかったからだと考えられています。」

『野鳥観察ハンディ図鑑、新、山野の鳥』(3ページ) 日本野鳥の会、より

私は、野鳥を観察していて、鳥の小ささに関心を持っていました。
野鳥の会のハンディ図鑑は、冒頭に鳥の小ささについての記述がある点を見ても、単なる識別図鑑ではない、すばらしい本だと思います。

でも、ちょっと不満。
小ささの利点は、何といっても、少しのエサで生きられることです。
鳥は、エサをもらっているときに既に親と同じ大きさにまで成長する、つまり、自分でエサをとるときには、大きさは決まっているのですから、エサをとるのに有利だから、小さくなろう、というような進化は、もとより出来ない相談です。
鳥が小さくなったのは、エサ不足のせいです。

写真は、小さなシギ、トウネンです。
先日の日曜日の満潮時に、台風で打ち寄せられたのだろうゴミでいっぱいの堤防ののり面で休んでいる、数十羽のトウネンです。
もうじき、遠くはニュージーランドを目指して旅立ちます。