最大の敵と最大のみかた

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稲永埠頭のコアジサシのコロニーをまた見てきたんですが、
卵を抱いている鳥はいるし、小さいヒナはいるんですが、
育ったはずのヒナはいないですねえ。

この辺には敵が多いから。

このヒナは魚を食べるから、魚の敵です。
そして、このヒナを食べることによって、命をつなぐ別の生き物がいます。
その上、ここは埋立地であり、いわゆる自然ではありません。
自然保護という観点からは、保護されるべき場所ではないんです。
このヒナは可愛いですが、可愛いからという理由で、保護されるべきではありません。
野良猫の子供も可愛いよ。
(可愛い子猫がお腹を空かせて、擦り寄ってくるから、かわいそうになって、エサをあげたの)
それは人情でしょうが、人情なだけだよ。

この雛は可愛いですが、かわいそうではありません。

このヒナにとって最大の敵は実は人間であり、最大のみかたも実は人間です。

もっと多くの人に、自然(人間を含めた)を観察して、
もっと多く自然(人間を含めた)について知ってほしいなあと思います。