タンポポの本来の生息地

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現在、タンポポはたいてい人為的な環境に咲いています。
道端とか、草刈のされた土手とか、運動場の隅とか。
一緒に咲いている花の多くは、帰化植物か史前帰化植物です。
だって、日本列島に人間が来る前にはなかった環境なんですから。
だけど、タンポポは違います。
日本に数種あるんですから、明らかに、日本で分化、進化した花です。

人間が、道端とか、草刈のされた土手とか、運動場とかを造る前、タンポポはどこに咲いていたのか。
ずっと疑問に思っていました。

風に吹き倒された、枯れた葦の中に咲く、このタンポポを見たとき、
そういうことだったのかと、納得しました。

日本のタンポポは、春の一時期だけ日が当たる、こういう場所に咲いていたんだ。

夏には葉が茂って暗くなってしまう雑木林の中のタンポポも、日本在来のタンポポでした。

スプリングエフェメラルの一種だったんだ、と思いました。

このごろ、タンポポが、どんどん西洋タンポポになっているというニュースを見ることがあるのですが、それは当たり前です。
一年中、日の当たる環境では、西洋タンポポが優勢です。
そんな環境は日本になかったんですから。