カルガモの語源

イメージ 1
重そうなのに軽鴨。どうして?

さて写真はマガンです。遠かったのでぼけた写真ですが、1、赤い足、2、茶色のまだらの体、3、雌雄同色(雌雄は分かりませんが、鳥が2羽いたらつがい、3羽いたら親子。そう思うのが人間の常です。3羽いてみんな同じ色だから、そりゃあ雌雄同色です。)の三つの特徴が分かると思います。

そしてこの三つの特徴はカルガモも、同じです。
昔は、双眼鏡があるわけじゃなし、図鑑があるわけじゃなし、何より、鳥の識別など、覚える暇も必要もなかったでしょう。
カルガモをガンの一種だとしていたとしても、不思議はないと思います。

一人の男が結婚することになりました。(うれしいなあ。披露宴を開いて皆に祝ってもらうぞ。披露宴のご馳走は、やっぱり鶴だろうな。貯めた金をパーッと使っちゃえ。)市場に出かけました。鶴は高いんです。(鶴がこんなに高いとは思わなかった。雁だな。幼なじみは雁の味っていうから、そりゃあもう雁だろう。)(だんな。結婚ですかい。そいつはいいな。うらやましいな。その上さらにいいことに、ちょうど雁があるんでさあ。雌雄同色、赤い足、茶色のまだらの雁のつがい。お祝いに、特別お安くしときますぜ。)男の金は、2羽買うには足りなかったんですが、借金して買いました。(雌雄同色。これには深い意味があるんでさあ。二人で一緒に苦労して、二人で一緒に幸せになる。鴨は駄目です。男ばかりが着飾って、女に地味な粗末な着物。ありゃあいかんです。やっぱり雁ですよ。)

主賓の長老いわく、「これは雁ではない。鴨だ。雁に似てないこともないから雁鴨だな。」(ここで、「雁」を「かり」とよんでください。「ガン」は音読みなので、多くの人は訓読みの「かり」を使っていたと思います。)

「やーい、やーい。カリガモ野郎。」
「あんた。借金を返す目途はついたのかい? なんでこんな男と一緒になっちまったんだろう。一生の不覚だよ。とにかく。この子とあたしの面倒は見てもらうからね。何とかいったらどうだい。このカリガモ親父。」

「カリガモ」がなまって「カルガモ」になりました。

なお、この話は、私が、カルガモを数十年見続けて思いついたことです。よそでこんな話は聞いたことがありません。決してよそでは言わないでください。