蝉の不思議

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蝉は地中で長く暮らします。たとえば油蝉は5年。
もしも、この5年という期間が、動かしがたいものであるならば、今年の油蝉と、去年、一昨年、来年、さ来年の油蝉とは、成虫で出会うことはけっして無く、つまり、遺伝子の交流は無いのです。
それならば、油蝉は、遺伝的に独立した五つのグループが、5年毎に、現れるはずです。
「今年の油蝉は、ビービーと鳴く。去年はギーギーだったんだが。来年はなんと鳴くのかなあ」
五年毎の五つのグループの油蝉は、すでに別種になってもおかしくないほどの時間を過ごしてきたと思うのですが、そうはなっていません。

1、5年が確定したものではない。
2、なんらかの、人間の知らない方法により、今年の油蝉と、去年の油蝉とが、遺伝的に交流を行っている。
3、油蝉の辞書に遺伝子の突然変異という事項は、存在しない。

私は蝉を不思議に思う。
なんか知らんが心惹かれます。

夏来れば なにやらゆかし 蝉の声