近所で紅葉を見て涅槃図を見て抹茶をいただくという企画があったので行ってきました。
それで自分は涅槃図を初めて見ました。
名古屋市千種区の相應寺は尾張徳川家ゆかりの寺で、1652年の涅槃図が残されいる。
縦横4メートル以上の大きなもので、保存状態は良く、色彩描線は明らかです。
涅槃図は写真撮影NGで、ネットを見ても画像が見当たらなかったので、写真は本堂前の水盤のハスのつぼみです。
これが、説明のためにもらった線描きの涅槃図です。この図では、動物が描かれてる部分は主要じゃないという判断でしょうね、半分くらいカットされています。
涅槃図はお釈迦様のご遺体の周りに、その死を嘆き悲しむ人々を描いたものですが、その下部に毛物、鳥、虫が描かれている。メインの毛物はゾウと唐獅子ですが、馬、牛、ラクダ、蛇やムカデまで描かれています。鳥は雌雄で色形が違うことがあるので、つがいで描かれてることが多い。
これは、若冲の鳥獣花木図屏風だ。
若冲の鳥獣花木図屏風は、お釈迦様を象徴する白い象の周りに多くの毛物が集まっている絵で、この絵では、お釈迦様として描かれている白い象は生きていますが、涅槃図のヴァリエーションとして描かれただろうなと思われます。
お釈迦様の死を悲しんで集まるより、お釈迦様が生きているうちに、皆で集まろよ。
そういう気持ちで描いたんだろうなと、思いました。