2021-08-30 「五月雨を降り残してや光堂」 芭蕉の奥の細道のこの句ですが、自分は光堂がその光で五月雨を跳ね飛ばしている、というイメージでとらえていました。 奥の細道を読むと、全然違う。 光堂がボロボロで、これ以上ぼろくならないように、光堂の上に粗雑な屋根がつくってあるっていうんですよ。 この句ですが、現実をそのまま歌ってるんですよ。 現実をそのまま歌ってるだけなのに、何か違うものを、現出させています。 これが芭蕉です。 ただもんじゃないです。