奥歯の奥の小さなバラのトゲ

それは、私の口の中にあって、
奥歯が虫歯になって治療してもらったんだけど、
結局抜くことになって、
抜いたら、その後に生えてきたんですが、
親知らずなんだそうですが、
何の役にも立たない小さな歯で、
さっき、アーモンドを食べていたら、
その小さなとげの前の歯の詰め物が取れたようで、
しかも、知らないうちに飲み込んでしまったらしく、
歯に穴が開いてるよ、
その奥に、バラのとげがあるよ、
忘れていた、バラのトゲを思い出した次第です。

私の歯が悪いのは子供のころからで、
それは親の責任だろうと思うんですが、
(子供に歯を生やすのは、親の仕事です)
もう、親がないんだから、自分の責任なんですが、
そういえば、先日読んだ、
論語」に、
(生まれてから3年の親の恩を思えば…)
と書いてありました。
ははあ、これが「論語」の肝だな、と思ったんですが、
生まれてから3年、記憶のないときです。
つまり、
自分は親に愛されなかった、なんて言いようがないんです。
記憶がないんですから。
記憶はないが、3歳になったということは、
親に愛されたということだと、
論語」の孔子が言ってるようです。

奥歯の奥の小さなバラのトゲ(親知らず)、
その前の歯が悪くなったんで、思い出したバラのトゲが、
真実かもしれない事実を語りかけるのです。

(誰だって、今、生きているのなら、少なくとも3歳までは、親に愛されたんだよ)