縷紅草

ルコウソウの写真が撮れたら、「縷紅新草」を読もう、そう思っていました。

写真はマルバルコウですが、ルコウソウよりこちらのほうをよく見ます。

マルバルコウの橙色に対し、ルコウソウは紅色です。ルコウソウには白色の品種もあって紅白並べて植えてあったりしますが、ルコウソウのほうが花付きがいいようでたくさん咲いてることもありますが、昨晩「縷紅新草」を読みました。

「縷紅新草」は泉鏡花の最後の小説で、鏡花はすでに版権が切れていて青空文庫などで無料で読めます。そしてルコウソウは出てきませんでした。題名を描いたときには出すつもりだったのかもしれませんが、明治以降の文学者の中でただ一人の天才かもしれない、と言われている鏡花のことですから、何を考えているのかは分かりません。

泉鏡花は文庫本で店頭にあるくらいは読んだんですが、これからほかのものも青空文庫で読もうかな。

泉鏡花の代表作は分量もあるし「婦系図」でしょうが、「婦系図」は舞台にもなってるし歌謡曲にもなってるし。歌謡曲になった「湯島の白梅」は小説とはかなりイメージが違う。歌詞に筒井筒と出てきますが、お蔦と主税は筒井筒じゃないだろう。お妙と主税は筒井筒かも。

大江健三郎ノーベル賞は取りましたが歌謡曲になってないから、2流かも。

ハルキも映画化はされてるが歌謡曲にはなってないな。

これから読むべきは、泉鏡花